たにまのひめゆり

暮らしの『レシピノート』

【心に響く言葉】あなたの人生の指針となる

座右の銘はあなたの生きる道しるべ

f:id:miyamarin:20160909205848j:plain

あなたの座右の銘は何ですか

「座右の銘は何ですか?」

サイン帳やプロフィールを書く欄によくこの質問がありますよね。

すぐ答えることができましたか?

わたしは小さいころ、いつも悩みました。とくに気に入っている言葉もないし、四字熟語とかそういうのが、かっこいいのかな、なんて思いながら、しかし心に響くものがなく、空欄にした覚えがあります。

しかし人生を歩むにつれ、挫折をし、くじけそうになり、前に進むことが辛くなったとき、出逢った言葉たちがありました。そのたびに励まされて、勇気をもらいました。

座右の銘などと大げさなものではないかもしれないけれど、苦しくなったとき、思いだします。不思議なことにその言葉はいつも同じ人が発していたものだったり、このように生きたいと憧れる人のものでした。

ご紹介させてくださいね。

誰かの心に届くと嬉しいなと、願いながら。

人生の指針となったはじめての言葉は星野富弘さんの詩

中学生のころに出会った詩です。

星野富弘さんは、事故で肩から下の機能が低下して、口を使って、詩を書いていらっしゃいました。

わたしも妹も彼の詩が大好きで、よく読んでいました。その中でもとくに心に響いたものをご紹介いたします。

『きく』

よろこびが集まったよりも
悲しみが集まった方が
しあわせに近いような気がする

強いものが集まったよりも
弱いものが集まった方が
真実に近いような気がする

しあわせが集まったよりも
ふしあわせが集まった方が
愛に近いような気がする

 

『なずな』

神様がたった一度だけ
この腕を動かしてくださるとしたら
母の肩をたたかせてもらおう
風に揺れる
ぺんぺん草の実を見ていたら
そんな日が
本当に来るような気がした

 

『すいせん』

幸せという花があるとすれば
その花の つぼみのようなものだろうか。
辛いという字がある。
もう少しで
幸せになれそうな字である。

 

『クローバー』

はしゃいでいるとき
どこかで もうひとりの私
泣いている

淋しいとき
どこかでもうひとりの私
笑っている
逢いたいなあ
もうひとりの私

 

『くちなし』

鏡に映る顔を見ながら思った
もう悪口をいうのはやめよう
私の口から出たことばを
いちばん近くで聞くのは
私の耳なのだから

 

『日日草』

今日も また一つ 悲しいことがあった
今日も また一つ うれしいことがあった
笑ったり 泣いたり 望んだり 
あきらめたり にくんだり 愛したり
そして これらの一つ一つを柔らかく包んでくれた
数え切れないほど沢山の平凡なことがあった 

出典:星野富弘 “鈴の鳴る道” “花よりも小さく” “速さのちがう時計”

挫折したときに立ち上がる勇気をくれたニーバーの祈り

アメリカの神学者であるラインホルド・ニーバーが書いたものです。これは学生のころに、プリントで配られて知りました。『ニーバーの祈り』という名の詩です。

God, give us grace to accept with serenity
the things that cannot be changed,
Courage to change the things
which should be changed,
and the Wisdom to distinguish
the one from the other.

出典:Reinhold Niebuhr "The Serenity Prayer"

神よ

変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、

識別する知恵を与えたまえ。

(翻訳者:大木英夫)

変えることができるものと変えることができないものがあり、その識別する知恵が必要なことを知って、理想と現実の間で苦しんでいたときの支えになりました。

孤独を感じたときは『あしあと』を思い出す

さみしくなったとき、思いだす詩です。

Footprints

One night I dreamed a dream.
I was walking along the beach with my Lord.
Across the dark sky flashed scenes from my life.
For each scene, I noticed two sets of footprints in the sand,
one belonging to me and one to my Lord.
When the last scene of my life shot before me
I looked back at the footprints in the sand.
There was only one set of footprints.
I realized that this was at the lowest and saddest times of my life.
This always bothered me and I questioned the Lord about my dilemma.
"Lord, you told me when I decided to follow You,
You would walk and talk with me all the way.
But I'm aware that during the most troublesome times of my life there
is only one set of footprints.
I just don't understand why, when I needed you most, You leave me."
He whispered, "My precious child, I love you and will never leave you
never, ever, during your trials and testings.
When you saw only one set of footprints
it was then that I carried you."

出典:マーガレット・F・パワーズ、1996、「あしあと 多くの人を感動させた詩の背後にある物語」

『あしあと』

ある夜、私は夢を見た。私は、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでの私の人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上に二人のあしあとが残されていた。
一つは私のあしあと、もう一つは主のあしあとであった。
これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
私は砂の上のあしあとに目を留めた。
そこには一つのあしあとしかなかった。
私の人生でいちばんつらく、悲しいときだった。
このことがいつも私の心を乱していたので、私はその悩みについて主にお尋ね
した。「主よ。私があなたに従うと決心したとき、あなたは、すべての道にお
いて私とともに歩み、私と語り合ってくださると約束されました。
それなのに、私の人生の一番辛いとき、一人のあしあとしかなかったのです。
一番あなたを必要としたときに、
あなたがなぜ私を捨てられたのか、私にはわかりません」
主はささやかれた。
「私の大切な子よ。私はあなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない。ましてや、苦しみや試みのときに。
あしあとが一つだったとき、私はあなたを背負って歩いていた。」

(翻訳者:松平恵美)

この詩はこころの支えです。さみしくなったときに読みます。クリスチャンでなくても、心に響く詩ではないでしょうか。

辛いとき、わたしは、独りだと絶望することもあるでしょう。

でもじぶんが気がついていないだけで、こころに寄り添ってくれている誰かがいます。それは目に見えるものではないかもしれませんが、きっとそうだと信じたいです。

座右の銘はマザーテレサの言葉

まだ人生の半分しか、生きていませんが、マザーテレサのこの言葉がわたしの座右の銘です。死ぬまで変わらないと思います。

何をするとき、この言葉を忘れないように、忘れそうになったときは、マザーにいさめてもらいます。

It is not how much we do, but how much love we put in the doing.
It is not how much we give,but how much love we put in the giving.

大切なのは、私たちがどれだけの行動をするのではなく、
それをするのに、どれだけ愛を注いでいるかです。
大切なのは、私たちがどれだけ与えるのではなく、
それを与えることに、どれだけ愛を注いでいるかです。

(マザーテレサ)

『ニーバーの祈り』と『あしあと』の和訳は、とても好きなのですが、マザーテレサの言葉は、和訳より英語のほうが好きです。

些細なことでも、ていねいに心を込めて行うこと。誰かと関わるとき、なおざりにしないで、きちんと向き合うこと。

優しい言葉をかけることは大切だけど、行動に移さないと意味がないこと。

そんなことを感じながら、この言葉を大切にしています。

尊敬するマザーテレサのその他の言葉

マザーテレサはわたしのいちばん尊敬する人です。彼女のような強さはないけれど、少しでも近づきたい。

If you judge people, you have no time to love them.

人を批評していると、人を愛する時間がなくなります。

 

We can do no great things, only small things with great love. 

私たちは、大きいことはできません。小さなことを大きな愛をもって行うだけです。

 

Be faithful in small things because it is in them that your strength lies.

些細なことに真心を尽くしなさい。あなたの強さは些細なことの中にあるのですから。

 

Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words;
Be careful of your words, for your words become your deeds;
Be careful of your deeds, for your deeds become your habits;
Be careful of your habits; for your habits become your character;
Be careful of your character, for your character becomes your destiny.

思考に気をつけなさい、それは、いつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それは、いつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それは、いつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それは、いつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それは、いつか運命になるから。

(マザーテレサ)

マザーテレサの言葉はわたしの宝物です。

ブラックな自分が出てくるとき、自分を支えてくれる言葉があると、生きやすい、そう思います。

感謝することがすべて

座右の銘というと、とても大げさですが、人生には苦しいこと、やるせないこと、悲しいこと、辛いことがたくさんあります。

人はそれぞれ、痛みを抱えながら生きています。悩みのない人なんていません。そういうとき、生きやすいように支えとなる言葉があれば、いくらか楽になれると思います。

そしてわたしが今おもうのは、感謝することをつねに心がけることができれば、たとえ時間がかかっても、前に進める気がします。

Love can travel a thousand miles.
Life has no limit.
  
Go where you want to go.
Reach the height you want to reach.
  
It is all in your heart and in your hands.
    
愛とは、何千マイルも超えて旅をする。
人生には限界はない。
  
行きたいところに行きなさい。
望むところまで高峰を登りなさい。
  
全てはあなたの心の中にある、
そしてあなたの手の中にある。

(スティーブ・ジョブズ)

 

感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく
(松下幸之助)

 

心に響く言葉のまとめ:人生の指針となる

人生の指針となる言葉をご紹介させていただきました。

こうしてリストにすると、また改めて心に響いてきます。

人とのつながりがなくては、何もなさないということ。人との出逢い、そして絆が、人生を豊かにしてくれます。

感謝のきもちを忘れずに、いつも謙虚でいたいと願います。

さいごまでご覧くださいましてありがとうございました。

おまけ

自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、他の人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。広いときもある。狭いときもある。のぼりもあれば、くだりもある。坦々としたときもあれば、かきわけかきわけ汗するときもある。この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまるときもあろう。なぐさめを求めたくなるときもあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。

(松下幸之助)

「この道しかない」といい切れるような生き方で、この世を去れると嬉しいなと思います。

関連書籍